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ガラスとガラスは、熔かして接合することができます。
しかし、その時、互いの膨張係数が大きく違うものを付けると、割れてしまいます。
ガラスは、そのガラスが熱されたり、冷やされたりしたときに、伸びたり縮んだりします。
これを膨張係数というもので表します。
普通のビンガラスでは、100〜110×10-7(1/K)(線膨張)になります。(以後、α100〜110と書きます。)
窓ガラスでは、α85位です。
普通、膨張係数の差が5〜6位のものを付けるのなら大丈夫ですが、それ以上の差のものを付けると、割れてしまうことがあります。
α105のガラスと、α85のガラスはそのままでは付けることはできません。
これらを付けるときに、段継硝子を使います。
α105のガラスに、α99の段継ガラスをつけます。
次に、そのα99の段継ガラスにα92の段継ガラスを付けます。
このα92の段継ガラスにα85のガラスを付けます。
(α92のガラスに、α87をつけて、それにα85を付けたほうがなお良い。)
これで、α105のガラスは、α99の段継ガラスとα92の段継ガラスをサンドイッチにしてα85のガラスに付いたことになります。
(付け方は、α85のガラスから、逆につけても構いません)
α85 | ||||
α87 | ||||
α92 | ||||
α99 | ||||
α105 |
種類 | 膨張係数 (x10-7) | サイズ (直径x長さ)(mm) |
単価 (円/本) |
備考 |
WI009 | 9 | 3Φ×100l | 660 | |
WI013 | 13 | 〃 | 要相談 | |
WI018 | 18 | 〃 | 要相談 | 透明性なし |
WI023 | 23 | 〃 | 要相談 | 透明性なし |
WI028 | 28 | 〃 | 要相談 | 透明性なし |
WI032 | 32 | 3Φ×300l | 550 | |
WI035 | 35 | 〃 | 〃 | |
WI038 | 38 | 〃 | 〃 | |
WI045 | 45 | 〃 | 〃 | |
WI050 | 50 | 〃 | 〃 | |
WI055 | 55 | 〃 | 〃 | |
WI057 | 57 | 〃 | 〃 | |
WI060 | 60 | 〃 | 〃 | |
WI062 | 62 | 〃 | 〃 | |
WI067 | 67 | 〃 | 〃 | |
WI072 | 72 | 〃 | 〃 | |
WI077 | 77 | 〃 | 〃 | |
WI082 | 82 | 〃 | 〃 | |
WI087 | 87 | 〃 | 〃 | |
WI092 | 92 | 〃 | 〃 | |
WI099 | 99 | 〃 | 〃 | |
WI105 | 105 | 〃 | 〃 | |
WI111 | 111 | 〃 | 〃 | |
WI117 | 117 | 〃 | 〃 | |
WI123 | 123 | 〃 | 〃 | |
WI129 | 129 | 〃 | 〃 |
WI009〜WI028は、一回の注文が20本以上の時は送料無料
WI032〜WI129は、一回の注文が40本以上の時は送料無料
一品種、1000本以上ご注文の場合、価格についてご相談承ります。
表以外の、膨張係数のものもオーダーメイドで製造いたします。
※オーダーメイドの最低ロット数は2000本からとさせていただきます。
弊社の低膨張硝子は、40年以上の実績があり、
この硝子の分野ではトップクラスの供給量を誇っています。
弊社の低膨張段継硝子は、多孔質ガラスから作っています。
これは、直接溶融法で造るものに比べ、次のような大きな特徴を持ってます。
@直接溶融法で熔かして造ったガラスより熔けやすい。
(より低い温度で、接合作業ができる。)
A直接溶融法で熔かして造ったガラスより、泡や異物の入ってる可能性が少ない。
T:原料が熔けてガラスになるときに、アルカリ、アルカリ土類などが熔融を助けます。しかし、これらはそのガラスの膨張係数を大きくする方向に働きます。
したがって、低膨張のガラス組成を設計するときにはこれらをきわめて少なくします。こう設計されたガラスは、低膨張にはなりますが、非常に高温にならないと熔けなくなります。弊社の低膨張硝子は、こう言った製法を取らないので、低膨張でありながら、そこまで高温にしなくても熔着作業ができる粘性に持っていけます。
U:高温でガラス熔融すると、ガラスはその容器(坩堝のようなもの)を浸食します。浸食を恐れて充分に温度を上げなければ、そのガラスの粘性は低くならず、熔融中に発生する泡が切れにくくなります。超高温熔融では、この両方が起こってしまうことが有ります。弊社の低膨張硝子は、このような超高温にすることなく作るので、泡や、異物の混入はずっと低く抑えることができます。